世界の医療支出は、年々増大しています。これは、発展途上国における医療の需要の高まりや一部の国々の高齢化が要因と考えられています。今後、アジアをはじめとする途上国でも日本と同じように、がんや生活習慣病といった治療を求める人が増えることが見込まれています。
そこで国が打ち出したのが「医療の国際展開」です。これは、日本がこれまで培ってきた医療技術を海外へ発信しようとする取り組みです。
そんな政府の要望を受け、2010年頃までは日本にいる外国人の診察といった、訪日外国人に向けたインバウンド施策を中心とした改革に注力していました。
2010年以降は、世界各国で日本が主軸となる医療機関が設立され、国内から海外に向けたアウトバンド施策が展開されています。2013年以降、海外における日本の医療拠点は増え続けており、アジア諸国やロシア、ブラジルなど各国に続々と開業しています。
そのような動きもあり、グローバル化を進めようとしている医療機関は増えてきています。しかし、実際にどう進めたら良いのかわからないという声が挙がっているのも事実です。そんな方におすすめなのが、「医療国際展開カントリーレポート」です。国ごとに医療環境等がまとめられているため、気になる国の資料だけを読むことができます。
また、「医療の国際展開ハンドブック」というものも用意されているため、ぜひこちらも海外展開における手順として参考にすると良いでしょう。